
神社には砂利が敷き詰められている事が多いけどなぜなんだろう?
アスファルトとか、もしくは土とかでも良いのに、なぜに砂利?
というような事が、ちょっとばかり気になったりしませんか。
今回は、神社についての豆知識と言うことで、砂利である理由についてちゃちゃっと解説していきますね。
【邪を離すから砂利】清めの目的で敷き詰められている
砂利は、お清めのために敷き詰められている、というのが1つ目の理由です。
まず、砂利は邪離とも書けますよね。
なので邪念や穢れを「離」する。
つまり清める、という効果があります。
なので神社という空間の中でも、参拝前に清めるための手水舎の周りなどは、ほぼほぼ間違いなく砂利になっていますよね。
ちなみに神社に敷き詰められている砂利は、玉砂利と呼ばれるものです。
この玉砂利ですが、「玉」が「魂」を意味するという事で、邪に染まった魂であっても清める、という意味になります。
玉砂利自体にもそのようなお清め効果がありますが、実はこの玉砂利の上を歩いたときの音にも、清めの効果があると言われています。
砂利の上を歩くと、じゃりじゃりという音がしますよね。
それもまた、邪を離する効果があると言われています。
本来、神社の周りには川が流れていて、その川で清めて参拝する、という流れでした。
現在に置いては、川に囲まれた神社というのも、なかなか現実的に難しいですよね。
でも砂利によって、現在もそのような清めの効果がもたらされています。
神社という清まった聖域を、更に清めるという目的で砂利が敷き詰められていたりする訳です。
雨の時でも水たまりにならない
砂利は水はけが良い、というのも一つの理由ですね。
神社に参拝する時には、本来は正装が基本です。
しかし、雨の日や雨上がりのときの参拝時に、水たまりなどが多くあると、足元が汚れてしまいますよね。
せっかくのきれいな服装が、あまりがっつり汚れると、やっぱりあまり嬉しくはないですよね。
しかし砂利が敷き詰められていれば、水はけも良いですし水たまりにもなりません。
なので足元の汚れを最小限に留める事ができます。
雨天時の参拝の事も考え、足元が砂利になっているというのも理由の一つです。
足元が土とかでも、大地の気を吸収することができますし、実際に土になっている神社もあります。
でも、砂利がメジャーな理由としては、やっぱり手入れ面の事もあると思われます。
足元が土になっていると、ちょっと気を抜くと雑草だらけになってしまいます。
なので結構こまめに意識して手入れをしないと、雑草だらけになってしまい、本来の神社と相容れないような鬱蒼とした空間になる可能性もあります。
また、アスファルトにした場合には、見た目に俗世っぽい空気になりやすい事。
そして雨の日などの水はけ面での問題があります。
なので、全面でなかったとしても、どこかしらには砂利が使われているという訳です。